サン・マルタン運河の役割

この運河の建設は、ナポレオン・ボナパルトの命によって、パリ市民への飲料水提供を目的として1806年に始まりました。そして1825年、セーヌ川と交わるバスティーユ広場近くのアルスナル港から、ラ・ヴィレット貯水池をつなぐサン・マルタン運河が完成しました。以前は元々の予定通り、飲料水確保のために使用されていましたが、今は運河の周辺にカフェやギャラリーなどが立ち並び、地元の人々から観光客までもが集う人気スポットとなりました。
バスティーユ広場側から2kmほどは地下水路となっていますが、それより北側は地上に出て景観が整えられ、数多くの映画のロケ地になったり、絵画や小説で描かれています。

